重度物理障害とは?復旧が難しい症状と、対応できる範囲の考え方

重度物理障害とは?復旧が難しい症状と、対応できる範囲の考え方

最終更新日:2026年02月13日

重度物理障害とは?HDDの「開封手術」が必要な危険な状態と、プロでも復旧できない「限界ライン」

データ復旧の見積もりで「重度物理障害」と診断され、数十万円の金額を提示されて驚いたことはありませんか?

重度物理障害とは、HDDの内部パーツが物理的に破損し、「クリーンルームで開封して部品交換(手術)をしないと、データに一切アクセスできない状態」を指します。
これは、風邪薬(復旧ソフト)では絶対に治らない、命に関わる怪我と同じです。

この記事では、具体的にどのような症状が重度にあたるのか、なぜ復旧が難しいのか、そして技術の限界(直せるものと直せないもの)について、専門家の視点で包み隠さず解説します。

  • 重度物理障害
  • ヘッドクラッシュ
  • 異音
  • クリーンルーム
  • スクラッチ
目次

「重度物理障害」と認定される3つの症状

HDDの故障において、以下の症状は「末期」です。電源を入れるだけで状況が悪化するため、即座に通電をやめる必要があります。

1. 異音(カチカチ・ジージー)

HDDの中から、時計の秒針のような規則的な音や、何かが擦れる音がする場合。
これは、データを読み取る「磁気ヘッド」が折れて暴走していたり、ディスク(プラッタ)に接触して削り取っている音です。
【処置】 開封し、顕微鏡下でヘッドを新品(ドナー)に交換する必要があります。

2. モーターロック(回転しない・ビープ音)

耳を澄ましても回転音がせず、小さく「プープー」「ジッジッ」という電子音がする場合。
これは、磁気ヘッドがディスクに吸着して動けない状態か、モーターの軸が焼き付いて回らなくなっている状態です。
【処置】 開封し、癒着を剥がすか、プラッタごと別の筐体に移植する大手術が必要です。

3. ファームウェア(脳)の損傷

異音はしないがBIOSで認識されない、または型番が文字化けしている場合。
HDDを制御する基本プログラム(ファームウェア)が破損し、HDD自身が「自分が何者か」を忘れてしまっています。
【処置】 PC-3000という特殊装置を使い、脳の記憶を修復・書き換えする高度な操作が必要です。

なぜ難しい?復旧対応が「手術」と呼ばれる理由

重度物理障害の復旧は、パソコン修理とは次元が異なります。ナノレベルの精密作業が求められるからです。

ホコリ一つ許されない「クリーンルーム」

HDDのプラッタとヘッドの隙間は、タバコの煙の粒子よりも狭い世界です。
通常の部屋でHDDの蓋を開けると、空気中のホコリが付着し、ヘッドが動いた瞬間に大事故(ヘッドクラッシュ)を起こします。
そのため、手術室と同等の清浄度が保たれた「クリーンルーム(またはクリーンベンチ)」の中でしか、作業を行うことはできません。

適合率1%以下?「ドナー部品」の確保

交換用の部品(磁気ヘッドなど)は、メーカーから売られていません。
そのため、同じ型番の正常なHDDをもう1台用意し、そこから部品を取り出して移植します(ドナー)。
しかし、HDDは非常に繊細で、「型番が同じ」だけでは部品が合いません。
製造国、製造年月日、ファームウェアバージョンなどが完全に一致する「運命の1台」を見つけ出す必要があり、これが復旧難易度とコストを引き上げます。

【重要】プロでも復旧できない「限界ライン」

どんな名医でも死者を生き返らせることができないように、データ復旧にも「物理的な限界」があります。
ここを理解しておかないと、無駄な期待と出費をすることになります。

データ領域の「スクラッチ(削れ)」

これが最大の敵です。
異音がする状態で通電し続けた結果、ヘッドがディスク(プラッタ)の表面を削り取り、円周状の傷(スクラッチ)が入ってしまった状態です。
磁気記録層そのものが粉になって剥がれ落ちているため、そこに書かれていたデータは物理的に消滅しています。
軽微な傷なら回避して読めることもありますが、目視できるレベルの傷がある場合、世界中のどの業者でも復旧は不可能です。

「開封」と「復旧」はイコールではない

「開封して部品を交換すれば直る」わけではありません。
部品交換はあくまで「スタートラインに立つための処置」です。
交換後、PC-3000でHDDを制御し、傷ついたディスクからエラーを回避しながらデータを吸い出す「解析作業」が成功して初めて、データが戻ってきます。

OpenLabの挑戦:重度障害でも「定額59,800円」

一般的に、重度物理障害の見積もりは20万円〜50万円になることが珍しくありません。
「足元を見られた価格設定」になりがちなこの業界で、OpenLabは透明性を重視しています。

他社で30万円の案件も定額内で対応

私たちは、部品交換が必要な重度障害であっても、一律「59,800円(税込)」の上限価格で対応します。
「診断したら高くなった」「容量が大きいから追加料金」といったことは一切ありません。

技術料・部品代込みの安心価格

この価格には、ドナー部品の調達費用、クリーンルームでの作業費、技術料のすべてが含まれています。
もちろん完全成功報酬制ですので、万が一スクラッチ等で復旧できなかった場合、費用は1円もいただきません。

プラン 料金(税込) 対応内容
重度復旧 59,800円 開封作業、ヘッド交換、モーター移植、ファームウェア修復。
※他社では数十万円クラスの作業。

よくある質問

自分でHDDの蓋を開けて確認してもいいですか?

絶対にやめてください。普通の部屋で開封すると、空気中のチリが入り込み、そのHDDは即座に「復旧不可能」になります。ネジを外した痕跡があるだけで、対応を断られる業者も多いです。中を見たい気持ちは抑え、そのままプロにお任せください。

異音がしてから何度も電源を入れてしまいました。手遅れですか?

状態は悪化している可能性が高いですが、諦めるのはまだ早いです。スクラッチがデータ領域のごく一部であれば、残りのデータは救出できる可能性があります。これ以上の通電は避け、早急に診断にお送りください。

まとめ

  • Point

    「異音」や「回転しない」は重度物理障害。通電するほど復旧可否の目安が下がる。

  • Point

    復旧には「クリーンルーム」と「適合するドナー部品」が必須。

  • Point

    OpenLabなら、高額になりがちな開封案件も定額59,800円で対応。

重度物理障害は、時間との戦いであり、技術力との戦いです。
「高額だから」と諦めてしまう前に、まずはOpenLabの無料相談をご利用ください。
私たちは、他社が断るような難しい症例からも、多くのデータを救い出してきた実績があります。