RAID(NAS)が壊れた時にやってはいけないこと|再構築ボタンの危険性

RAID(NAS)が壊れた時にやってはいけないこと|再構築ボタンの危険性

2025.11.15

最終更新日:2026年02月13日

RAID(NAS)が壊れた時にやってはいけないこと|「再構築(リビルド)」ボタンを押すとデータが全滅する理由

「ピーピー」という警告音が鳴り、NAS(LinkStationやTeraStation)のアクセスランプが赤く点滅している。
管理画面を開くと「RAIDの再構築が必要です」というメッセージが。

ここで慌てて「再構築(リビルド)」ボタンを押してしまうと、それがデータの命日になるかもしれません。
RAIDのリビルドは、HDDに凄まじい負荷をかける作業です。弱ったHDDにこれを行うと、連鎖的に他のHDDも故障し、二度と復旧できない状態(RAID崩壊)に陥ります。

この記事では、NASトラブル時に絶対にやってはいけないNG行動と、安全にデータを救出するための正しい手順について解説します。

  • NAS復旧
  • RAID崩壊
  • リビルド失敗
  • TeraStation/LinkStation
  • NG行動
目次

最大のタブー「再構築(リビルド)」の危険性

RAID(レイド)を組んでいるNASでHDDが1台故障した際、新しいHDDを入れてデータを修復する作業を「リビルド(再構築)」と呼びます。
マニュアルには「エラーが出たらリビルドしてください」と書いてありますが、これは「他のHDDが新品同様に元気な場合」に限った話です。

リビルドは「瀕死のHDDにフルマラソンさせる」行為

リビルドを行うためには、残っている正常なHDDのデータを「最初から最後まで全て」読み込み、複雑な計算を行って失われたデータを復元する必要があります。
この作業には数時間〜数十時間かかり、その間、HDDはずっと全力疾走(フルアクセス)し続けます。

数年間使い続け、経年劣化しているHDDにとって、この負荷は致命的です。
リビルド中に、生き残っていたHDDの磁気ヘッドが力尽きたり、不良セクタが発生したりして、ダウンしてしまいます。

「玉突き事故」でデータが消滅する仕組み

例えば、4台のHDDで構成された「RAID 5」の場合、1台の故障までは耐えられます。
しかし、リビルド中に負荷に耐えきれず「2台目」が故障した瞬間、RAID構成は崩壊し、全てのデータにアクセスできなくなります。

これを「マルチプル・ドライブ・フェailure(多重障害)」と呼びます。
一度崩壊すると、データの配列情報がバラバラになり、復旧難易度は「中度」から「重度(最悪の場合は復旧不可)」へと跳ね上がります。

他にもある!NAS特有の「やってはいけない」4つのこと

リビルド以外にも、NASの仕組みを知らないとやってしまいがちなNG行動があります。

NG 1. HDDの順番を入れ替える

「接触不良かな?」と思って、スロット1のHDDをスロット2に入れたりしていませんか?
RAID(特にRAID 0, 5, 6)は、データが決まった順番で書き込まれています(ストライピング)。
順番を入れ替えて電源を入れると、NASのコントローラーが構成情報を誤認し、「管理情報の破損(上書き)」を引き起こすことがあります。

NG 2. HDD単体をPCに繋いでフォーマットする

これが最も多いトラブルの一つです。
NASに入っているHDDを取り出し、USB変換ケーブルでWindowsパソコンに繋ぐと、「フォーマットしますか?」と聞かれます。
これは、NASのファイルシステム(Linux形式)をWindowsが読めないため、「使えないから初期化しよう」と提案しているのです。
ここで「はい」を押すと、RAIDの管理情報が消去され、データ復旧が極めて困難になります。

NG 3. ファームウェアのアップデート

不具合を直そうとしてNASのOS(ファームウェア)を更新するのは危険です。
HDDに物理的なエラーがある状態でアップデートを実行すると、更新が途中で止まり、システム自体が起動しなくなる(EMモードなど)リスクがあります。

NG 4. 何度も再起動を繰り返す

HDDの故障(磁気ヘッド障害など)が原因でエラーが出ている場合、再起動のたびにヘッドがディスクを擦り、スクラッチ(傷)を広げてしまいます。
異音がする場合や、起動に異常に時間がかかる場合は、即座に電源を切ってください。

なぜNAS(RAID)は同時に壊れるのか?

「1台壊れただけなら直せるはず」と思いがちですが、RAIDには恐ろしい法則があります。

「同じ時期に買ったHDD」の法則

NASを購入した時、中に入っているHDDは「同じメーカー、同じ型番、同じ製造ロット」であることがほとんどです。
それらは毎日、同じ温度、同じ振動、同じ通電時間で稼働してきました。
つまり、「1台が寿命で壊れたなら、残りのHDDも寿命スレスレである」可能性が極めて高いのです。
この状態でリビルドをかければ、連鎖的に壊れるのは当然の帰結と言えます。

RAID 5の過信が悲劇を招く

「RAID 5だから安全」というのは、「正常な運用時」の話です。
「故障発生時」においては、RAID 5は非常に脆弱なシステムです。データ復旧の現場では、リビルドに失敗して持ち込まれるRAID 5の案件が圧倒的に多いのが現実です。

OpenLabの解決策:「仮想RAID」で安全に救出

では、どうすればデータを救えるのでしょうか?
OpenLabでは、リスクの高いリビルドは行わず、専用設備で安全にデータを再構築します。

リビルドせずに「パズルを組む」技術

まず、NASから全てのHDDを取り出し、専用の解析機「PC-3000」に接続します。
HDDには一切書き込みを行わず、読み取り専用(Read Only)でデータを吸い出します。
その後、PC-3000上でデータの分散パターン(アルゴリズム)を解析し、「仮想的なRAID環境」をメモリ上で構築します。

これにより、HDDに負荷をかけるリビルド処理を行うことなく、バラバラになったデータを1つのファイルとして結合・抽出することが可能です。

4台構成でも追加料金なし「定額59,800円」

一般的な復旧業者の場合、RAIDの復旧料金は「HDDの台数」や「容量」によって加算され、20万〜50万円になることも珍しくありません。
OpenLabは、PC-3000による自動解析技術を駆使することで工数を削減し、「HDDが何台あっても、RAIDレベルが何であっても、最大59,800円(税込)」という定額制を実現しています。

プラン 料金(税込) 対象
NAS/RAID復旧 59,800円 RAID崩壊、リビルド失敗、認識しない、起動しない。
※台数・容量による追加料金なし。

よくある質問

古いLinkStation(10年前のもの)でも対応できますか?

はい、可能です。Buffalo、IODATA、QNAP、Synologyなど、メーカーや年式を問わず対応しています。古いLinuxフォーマット(XFSやEXT3)の解析ノウハウも豊富にございます。

会社の機密データが入っています。セキュリティは大丈夫ですか?

ご安心ください。OpenLabの解析用PCは外部ネットワークから物理的に遮断されており、データ流出のリスクはありません。法人様向けに秘密保持契約(NDA)の締結も即日可能です。

まとめ

  • Point

    「リビルド」はHDDにトドメを刺す行為。エラーが出たら実行してはいけない。

  • Point

    HDDを入れ替えたり、PCに直結してフォーマットするのは厳禁。

  • Point

    OpenLabなら、HDDに負荷をかけない「仮想RAID」技術で定額復旧が可能。

NASのトラブルは、個人の力で解決しようとすればするほど、泥沼にはまっていく傾向があります。
リビルドボタンを押したい衝動を抑え、まずは電源を切ってください。
OpenLabは、複雑化したRAID構成を紐解き、大切なビジネスデータや家族の写真を安全に取り戻すためのプロフェッショナルです。