最終更新日:2026年02月16日
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誤ってフォーマットしてしまった事例|「戻るケース」と「戻らないケース」の境界線とは?
「外付けHDDを接続したら『フォーマットしますか?』と聞かれ、つい『はい』を押してしまった」。
「デジカメの操作中に、SDカードを全消去(初期化)してしまった」。
一瞬の操作ミスで全てのデータが消える恐怖は計り知れません。
しかし、諦めるのはまだ早いです。実は「フォーマット=データ消滅」ではないケースが大半だからです。
この記事では、フォーマット後にデータが「綺麗に戻った事例」と、残念ながら「復旧不可能だった事例」を比較し、その運命を分けた技術的な理由について解説します。
目次
まず知るべき「消え方」の仕組み
「初期化(フォーマット)」といっても、データが物理的に消えているとは限りません。
「クイック」か「完全」かで運命が決まる
Windowsやカメラでの通常のフォーマットは、ほとんどが「クイックフォーマット」です。
これは、データの管理簿(目次)だけを白紙に戻す作業で、データの実体(中身)はそのまま残っています。
一方、チェックボックスを入れて行う「通常のフォーマット(完全フォーマット)」は、全領域に「0」を書き込むため、データは完全に消滅します。
HDDとSSDで生存率が全く違う
HDDの場合、クイックフォーマットならデータは残ります。
しかしSSDの場合、「TRIM(トリム)」という機能が働き、OSが「不要になったデータ」を物理的に消去(お掃除)し始めます。
そのため、SSDはフォーマットからの復旧難易度が非常に高いのが特徴です。
【生存】復旧できた事例(希望あり)
まずは、適切に対処してデータを取り戻せた成功事例です。
ケースA:HDDを「クイックフォーマット」してすぐ持ち込み
- 状況:テレビ録画用に買った外付けHDDをPCに繋いだら「フォーマットしますか?」と出たので「はい」を押してしまった。中には仕事のデータが入っていた。
- 直後の行動:「しまった!」と思い、すぐにUSBケーブルを抜き、何も書き込まずにOpenLabへ依頼。
- 結果:【100%復旧】
- 理由:管理情報がリセットされただけだったため、専用ツールで旧ファイルシステムの痕跡をスキャンし、フォルダ構成ごと元通りに復元できました。
ケースB:デジカメでSDカードを「全コマ消去」
- 状況:結婚式の写真を撮影中、容量がいっぱいになり、誤って「全画像消去」を選択してしまった。
- 直後の行動:そのSDカードの使用を中止し、予備のカードに入れ替えて撮影を続行した。
- 結果:【ほぼ100%復旧】
- 理由:SDカード(フラッシュメモリ)は上書きに弱いため、使用を中止した判断が功を奏しました。上書きさえされていなければ、写真は綺麗に残っています。
【絶望】復旧できなかった事例(注意)
残念ながら、以下のケースではプロでも手の施しようがありません。
ケースC:SSDをフォーマットして数時間放置(TRIM)
- 状況:ノートPCの内蔵SSDをリカバリ(初期化)してしまった。
- 行動:「復元ソフトで見つかるかも」と思い、PCを起動したままソフトを探したりインストールしたりした。
- 結果:【復旧不可】
- 理由:SSD特有の「TRIMコマンド」が実行され、データ領域が「0(ゼロ)」で埋め尽くされていました。SSDは通電しているだけで、削除データの完全消去が裏で進行します。
ケースD:フォーマット後に「新しいデータ」を保存した
- 状況:SDカードを誤ってフォーマットしたが、そのまま旅行先で写真を撮り続けた。
- 結果:【一部のみ復旧(古いデータは消失)】
- 理由:消えたデータがあった場所(空き地)に、新しい写真(新しい家)が建ってしまいました。これを「上書き(Overwrite)」と言います。一度上書きされた場所の下にあったデータは、物理的に消滅します。
ケースE:「完全フォーマット(ゼロライト)」を実行
- 状況:HDDを廃棄するつもりで、ツールを使って「完全消去」を実行したが、後で必要なデータがあることに気づいた。
- 結果:【復旧不可】
- 理由:全セクタに「00」や乱数が書き込まれており、元の磁気情報は跡形もありませんでした。これはFBIでも復元不可能です。
やってしまった直後の「生存戦略」
「あ!」と思ったその瞬間、あなたの行動が未来を決めます。
電源を切る・抜く・何もしない
復旧可否の目安を下げる最大の要因は「上書き」と「通電(SSDの場合)」です。
- 新しいファイルを保存しない。
- ネットサーフィンをしない(キャッシュが保存されるため)。
- 復旧ソフトをそのドライブにインストールしない。
- すぐにPCから取り外す。
この「何もしない」という対応こそが、プロにバトンを渡すための最高の準備です。
OpenLabの復旧技術:管理情報がなくても探せます
クイックフォーマットであれば、OpenLabの技術で高確率で復旧可能です。
- 旧ファイルシステムの探索:フォーマット前の管理情報の残骸を探し出し、フォルダ階層を再構築します。
- RAWリカバリ(カービング):管理情報が見つからない場合でも、データそのものの特徴(ヘッダ)を探し出し、ファイルを一本釣りで救出します。
料金は、論理障害(軽度)として定額39,800円(税込)で対応可能です。
※SSDのTRIM後など、物理的にデータがない場合は診断にて判明します(その場合の費用は0円です)。
よくある質問
「フォーマットしますか?」と出たらどうすればいいですか?
絶対に「キャンセル」を押してください。このメッセージは「データが読めないから、初期化して空っぽにしていい?」という意味です。「はい」を押すとフォーマットされてしまいます。
市販の復旧ソフトで戻りますか?
クイックフォーマット直後で、HDDやSDカードであれば、市販ソフトでも復旧できる可能性はあります。ただし、ソフトのインストール先を復旧対象のドライブにしてしまうと「上書き」でデータが消えるので注意が必要です。不安な場合はプロに任せるのが確実です。
まとめ
- Point
「クイックフォーマット」ならデータは残っている。諦めないで。
- Point
SSDはフォーマットすると数分でデータが消える(TRIM)。即断即決が必要。
- Point
最も重要なのは「上書きしない」こと。何もせずにOpenLabへ。
誤操作によるフォーマットは、誰にでも起こりうる事故です。
しかし、その後の対応さえ間違えなければ、笑い話で済ませることができます。
大切な思い出や記録を取り戻すために、まずは冷静になり、OpenLabの無料相談をご利用ください。
