最終更新日:2026年02月13日
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【危険信号】外付けHDDの寿命サイン|「異音・遅い・認識不安定」を見逃すとデータが全滅する理由
「最近、HDDの読み込みが妙に遅い」「時々『カレッ』と変な音がする」。
もしお使いの外付けHDDにそんな症状が出ていたら、それは「故障する直前の断末魔」かもしれません。
HDDは消耗品であり、平均寿命は3年〜5年と言われています。しかし、寿命が尽きる寸前にHDDが出す「SOSサイン」を見逃さなければ、最悪の事態(データ消失)を防ぐことができます。
この記事では、絶対に無視してはいけない3つの危険なサインと、症状が出た時にとるべき正しい行動について解説します。
目次
その症状は寿命かも?見逃してはいけない「3大サイン」
HDDの故障は、ある日突然起こることもありますが、多くの場合、事前に予兆があります。以下の3つは「赤信号」です。
サイン1:異音(カチカチ・ジージー・ビープ音)
危険度:★★★★★(即死レベル)
HDDから普段とは違う音が聞こえたら、物理的な故障が発生しています。
- 「カチッ、カチッ」:磁気ヘッドがデータを読み取れず、行ったり来たりしている音(リトライ音)。
- 「ジージー」「キュルキュル」:何かが擦れている音。ヘッドがディスク面を削っている可能性があります。
- 「プープー」「ジッ、ジッ」:モーターが回転できずに詰まっている音(ビープ音)。
対策:即座に電源を切ってください。通電するたびに内部が破壊され、復旧不可能になります。
サイン2:動作が極端に「遅い・重い」
危険度:★★★★☆(末期レベル)
「フォルダを開くのに数分かかる」「動画の再生がカクつく」「コピーが進まない」。
これはPCのスペック不足ではなく、HDDの記録面に「不良セクタ(Bad Sector)」が増殖している証拠です。
ヘッドが何度も読み込みをやり直しているため、応答時間が極端に長くなっています。
対策:無理に使い続けると、ある瞬間に「認識不能」になります。重要なデータから順に、急いでバックアップを取ってください。
サイン3:認識したりしなかったりする(不安定)
危険度:★★★★☆(重度)
「USBを挿しても反応しないことがある」「使っている途中で『ポロン』と切断音が鳴る」。
ケーブルの接触不良も考えられますが、ケーブルを変えても直らない場合は、HDDの基盤やコネクタ部分が劣化・腐食しているか、電源供給回路が弱っています。
対策:「角度を変えたら繋がった」からといって使い続けないでください。通電中の急な切断は、データ構造を一発で破壊します。
寿命サインが出た時の「生存率」を分ける行動
これらのサインが出たHDDは、人間で言えば「集中治療室に入る直前」の状態です。接し方を間違えると、そのまま帰らぬ人となります。
まだフォルダが開けるなら「最重要データ」だけ救出
もし、まだ辛うじて中身が見えるなら、時間との勝負です。
欲張って「全部コピー」しようとしないでください。大容量のコピー中に力尽きる可能性が高いからです。
「絶対に失いたくないエクセルファイル」「今年の家族写真」など、数MB単位の小さな重要データから優先して、手動でデスクトップ等にコピーしてください。
「検査・修復」は絶対にやってはいけない
動きが悪いからといって、以下のツールを使うのは「トドメ」になります。
- チェックディスク(CHKDSK):エラー箇所を修復しようとしてHDDに猛烈な負荷をかけ、完全に破壊します。
- デフラグ:データを整理するためにヘッドを激しく動かすため、寿命を迎えたHDDに行うのは自殺行為です。
- フォーマット:データが消えるだけで、物理的な寿命は直りません。
なぜHDDは壊れるのか?内部で起きていること
HDDは、レコードプレーヤーのような超精密なアナログ機械です。
ベアリングの摩耗とヘッドの劣化
ディスク(プラッタ)は毎分5400〜7200回転という高速で回っています。
長年使い続けると、モーターの軸(ベアリング)が摩耗してブレが生じたり、データを読む針(ヘッド)の感度が落ちたりします。
これは経年劣化であり、ソフトで直すことはできません。
不良セクタの増殖パンデミック
磁気ディスクの表面は、経年劣化で磁性体が弱まり、データを保持できなくなります。
これが「不良セクタ」です。
不良セクタは、一度発生すると周囲に広がる性質があります。最初は1つのファイルが開けないだけだったのが、数日後にはHDD全体が読めなくなるのはこのためです。
OpenLabの診断:寿命を迎えたHDDからのデータ救出
「バックアップを取る前に動かなくなった」「異音がして怖い」。
そんな時は、OpenLabにお任せください。寿命を迎えたHDDからでも、データを取り出せる技術があります。
弱ったヘッドを制御して読み取る技術
PC-3000という専用機器を使い、弱った磁気ヘッドの動きをミリ秒単位で制御します。
不良セクタがある場所は、深追いせずにスキップし、まずは読める部分を最速で確保します。
その後、読めなかった部分だけを、電圧や回転数を調整しながら慎重に読みに行きます。
「買い替え」と「復旧」の境界線
HDD自体を修理して「再利用」することはできません。
私たちの仕事は、HDDの中から「データという魂」だけを抜き出し、新しい健康なメディア(USBメモリや外付けHDD)に移し替えることです。
復旧したデータを受け取った後は、古いHDDは廃棄し、新しい環境でデータをご利用いただけます。
よくある質問
HDDの寿命は何年くらいですか?
一般的には平均3年〜5年、時間にして約10,000〜20,000時間と言われています。ただし、使用環境(温度・湿度・振動)や当たり外れによって大きく異なります。買って1年で壊れることもあれば、10年持つこともあります。「5年経ったら交換」を目安にしてください。
S.M.A.R.T.情報で「注意」と出ました。まだ使えますか?
いいえ、使用を中止すべきです。「注意」は不良セクタが発生し、代替処理が行われている状態です。いつ「危険(故障)」に変わってもおかしくありません。重要なデータを退避させ、新しいHDDへの買い替えを強く推奨します。
まとめ
- Point
「異音」「遅い」「不安定」はHDDの寿命サイン。放置するとデータが消える。
- Point
サインが出たら、チェックディスク等の負荷がかかる操作は絶対NG。
- Point
OpenLabなら、寿命で動かなくなったHDDからも、安全にデータを救出可能。
HDDは消耗品です。形あるものはいつか壊れます。
しかし、そのサインを見逃さなければ、中のデータだけは守ることができます。
「もう手遅れかも」と思っても、諦めずにOpenLabへご相談ください。最後の力を振り絞って、大切なデータを取り戻します。
