USBメモリを洗濯してしまった事例|復旧できたパターンと難しかったパターン

USBメモリを洗濯してしまった事例|復旧できたパターンと難しかったパターン

最終更新日:2026年02月13日

USBメモリを洗濯してしまった!復旧できた事例・できなかった事例の境界線と「通電」のタブー

「ポケットに入れたまま洗濯機を回してしまった…」。
脱水後の洗濯物と一緒に、濡れたUSBメモリが出てきた時の絶望感は計り知れません。

しかし、諦めないでください。洗濯してしまったUSBメモリの復旧可否の目安は、実はかなり高いのです。
運命を分けるのは、「洗濯機の種類(ドラム式か縦型か)」でも「洗剤の種類」でもなく、「取り出した後に、パソコンに挿したかどうか」の一点に尽きます。

この記事では、洗濯水没から生還した事例と、残念ながら復旧困難となった事例を比較し、正しい応急処置とOpenLabの「基盤洗浄・チップ移植」技術について解説します。

  • USBメモリ水没
  • 洗濯した
  • 腐食・サビ
  • ショート
  • チップ移植
目次

洗濯後の運命を決める「たった1つ」のルール

USBメモリは密閉されていません。洗濯機で回せば、隙間から水流が入り込み、内部の基盤は水浸しになります。

「乾いたかな?」と思って挿すのが一番危険

水そのものは、乾けば害はありません(真水の場合)。
しかし、濡れた状態で電気を流すと、水が電気を通し、本来流れてはいけない場所に電流が流れて「ショート(短絡)」します。
ショートすると、高熱が発生し、データを保存しているメモリチップや、制御するコントローラーチップが一瞬で焼き切れます。
「確認のために一度だけ挿してみる」という行為が、復旧可否の目安を100%から0%に落とすのです。

洗剤と柔軟剤は「サビ」を加速させる

洗濯機の中にあるのは水だけではありません。洗剤(アルカリ性)や柔軟剤、漂白剤などが混ざっています。
これらは金属を腐食させる力が強く、乾燥した後も成分が残留し、ジワジワと基盤のハンダや端子を溶かしていきます。
「乾いたから大丈夫」と思って使い続けると、数日後に突然死するのはこの「残留成分による腐食」が原因です。

【実録】復旧できたパターン(成功事例)

OpenLabに持ち込まれた「洗濯水没」案件のうち、高確率で復旧できた事例を紹介します。

事例A:丸一日自然乾燥させてから持ち込んだ

  • 状況:脱水終了後に発見。表面をタオルで拭き、風通しの良い場所で24時間乾燥させてから、通電せずに依頼。
  • 処置:分解して基盤を確認したところ、まだチップの下に水分が残っていました。業務用洗浄機でクリーニングし、乾燥させてから専用機で読み込み。
  • 結果:【100%復旧】 通電しなかったことが勝因です。

事例B:キャップ付きでポケットに入っていた

  • 状況:キャップをした状態でジーンズのポケットに入れて洗濯。
  • 処置:キャップのおかげで直接的な水流の直撃は免れていましたが、浸水はしていました。軽度の腐食を除去して復旧。
  • 結果:【100%復旧】 物理的な衝撃(洗濯槽への激突)によるチップ割れもありませんでした。

事例C:基盤が腐食していたが、チップは無事だった

  • 状況:洗濯後、数日間放置していたら端子が緑色にサビていた。
  • 処置:基盤の配線は腐食で断線していましたが、データが入っている「NANDメモリチップ(黒い部品)」は樹脂で守られており無事でした。チップを取り外して別の基盤に移植。
  • 結果:【100%復旧】 基盤が死んでもチップが生きていれば直せる、という好例です。

【実録】復旧が難しかったパターン(失敗・難航事例)

逆に、復旧が困難、あるいは不可能だった事例です。共通点は「通電」と「熱」です。

事例D:濡れたままPCに挿して「バチッ」といった

  • 状況:「ドライヤーで乾かしたから大丈夫だろう」と思いPCに接続した瞬間、バチッという音と共に焦げ臭いにおいがした。
  • 診断:内部でショートが発生し、コントローラーチップが破裂。さらに過電流がNANDメモリチップにも流れ込み、データ保存領域が物理的に破壊されていました。
  • 結果:【復旧不可】 メモリチップが死んでしまうと、どんな技術を使ってもデータは戻りません。

事例E:乾燥機にかけて高温で変形した

  • 状況:ドラム式洗濯機で「乾燥モード」まで完了させてしまった。取り出した時にはプラスチックケースが溶けて変形していた。
  • 診断:熱によって基盤が反り返り、チップの足(ハンダ)が剥離。さらに高温ダメージでメモリチップ内部のデータ保持特性が劣化していました。
  • 結果:【一部復旧(破損ファイルあり)】 チップ移植を行いましたが、熱ダメージにより一部の画像データにノイズが入りました。

OpenLabの解決策:水没USBを救う「洗浄と移植」

「水没したUSBメモリ」に対して、OpenLabは以下の2段構えで対応します。

特殊溶剤と超音波洗浄で「洗剤」を落とす

まず、USBメモリを分解して基盤を取り出し、エレクトロニクス専用の洗浄液を入れた超音波洗浄機にかけます。
これにより、チップの隙間に入り込んだ洗剤成分や、目に見えない腐食の進行を完全に食い止めます。

ショートした基盤を捨てて「チップ移植」

もし基盤がショートしていたり、腐食でボロボロになっていても問題ありません。
OpenLabでは、データが入っている「NANDメモリチップ」だけを綺麗に取り外し、正常なドナー基盤や、専用の読取装置(PC-3000 Flash)に移植します。

「ガワ(基盤やケース)は捨てて、中身(チップ)だけを救う」という外科手術のようなアプローチで、認識しないUSBメモリからデータを回収します。

料金と期間:水没でも定額59,800円

他社では「水没=重度障害」として10万円以上の見積もりになることがありますが、OpenLabは定額です。

プラン 料金(税込) 内容
重度復旧プラン 59,800円 水没洗浄、腐食除去、ICチップ移植、モノリス解析。

完全成功報酬制です。熱やショートでチップが破損しており、データが出なかった場合は0円です。

よくある質問

ドライヤーで乾かすのはダメですか?

おすすめしません。ドライヤーの温風は高温になりやすく、半導体チップや基盤を変形させるリスクがあります。また、風で水分を奥に押し込んでしまうこともあります。乾かすなら「自然乾燥(シリカゲル等と一緒に密閉)」が安全ですが、洗剤成分は残るので、プロによる洗浄が確実です。

無水エタノールにつけてもいいですか?

知識がある方なら有効な手段ですが、完全に分解して基盤だけの状態にする必要があります。ケースのまま浸すと、エタノールと一緒に溶けた汚れが内部に溜まり、逆効果になることがあります。

まとめ

  • Point

    洗濯してしまったら、絶対にPCに挿さない(通電しない)。

  • Point

    乾燥機やドライヤーの熱はNG。洗剤成分による腐食にも注意。

  • Point

    OpenLabなら、基盤が死んでいても「チップ移植」でデータ救出が可能。

「洗ってしまった」という事実はショックですが、その後の対応さえ間違えなければ、データは戻ってくる可能性が高いです。
ショートという最悪の事態を避けるため、通電せずにそのままの状態でOpenLabにお送りください。迅速な洗浄と移植手術で、データを守り抜きます。