NASのデータ復旧は何が難しい?RAID構成と復旧の流れをやさしく解説

NASのデータ復旧は何が難しい?RAID構成と復旧の流れをやさしく解説

2025.11.8

最終更新日:2026年02月13日

NASのデータ復旧は何が難しい?RAIDの仕組みと「リビルド」の危険性をやさしく解説

「会社の共有フォルダ(NAS)にアクセスできない」「ピーピーと警告音が鳴って赤いランプが点滅している」。

NAS(ネットワークHDD)のトラブルは、個人の外付けHDD故障とは比較にならないほど複雑で、復旧の難易度が高いものです。
なぜなら、NASは複数のHDDを組み合わせて一つの巨大なデータを保存する「RAID(レイド)」という特殊なシステムで動いているからです。

この記事では、なぜNASの復旧が難しいのか、RAIDの種類別の復旧の仕組み、そして「絶対にやってはいけないリビルド(再構築)」のリスクについて解説します。

  • NAS復旧
  • RAID崩壊
  • リビルド失敗
  • TeraStation/LinkStation
  • 定額料金
目次

なぜNASのデータ復旧は「難しい」のか?

USB接続の外付けHDDと、LAN接続のNAS。見た目は似ていますが、中身は全くの別物です。NASは「HDD」というよりは「小さなパソコン(サーバー)」に近い構造をしています。

Windowsでは読めない「Linux」の壁

一般的なWindowsパソコンは「NTFS」という形式でデータを管理していますが、多くのNAS(Buffalo製やIODATA製など)は「Linux(EXT形式やXFS形式)」というOSで動いています。
そのため、NASからHDDを取り出して、USB変換ケーブルでWindowsパソコンに繋いでも、中身を見ることはできません。
それどころか、Windowsが「知らない形式だ」と判断し、「フォーマットしますか?」と初期化を促してくるため、誤ってデータを消してしまうリスクがあります。

データがバラバラに保存されている(ストライピング)

NASの多くは、2台以上のHDDを使ってデータを分散保存しています。
例えば「写真A」というデータを保存する際、HDD1に「写真の前半」、HDD2に「写真の後半」といった具合にバラバラに書き込みます。
このため、HDD単体を取り出して解析しても、データの断片しか残っておらず、ファイルとして開くことができないのです。

知っておきたい「RAID」の種類と復旧の仕組み

NASの復旧難易度は、設定されている「RAIDレベル」によって変わります。

RAID 0(ストライピング):1台でも壊れたら全滅

データを複数のHDDに分散させて速度を上げるモードです。
特徴:復旧難易度は「高」。データに冗長性(バックアップ要素)がないため、HDDが1台でも物理的に壊れると、データの結合ができなくなり、全てのデータが失われます。

RAID 1(ミラーリング):複製を作るが「削除」も連動

2台のHDDに全く同じデータを書き込むモードです。
特徴:片方のHDDが壊れても、もう片方から復旧できるため、物理障害には強いです。
注意点:「誤ってデータを削除した」場合、もう片方からも即座に削除されるため、バックアップとしての機能はありません。

RAID 5 / 6(パリティ分散):最も普及しているが計算が複雑

3台以上のHDDを使い、データと一緒に「パリティ(修復用データ)」を分散保存するモードです。TeraStationなどで標準的に使われています。
特徴:HDDが1台(RAID6なら2台)壊れても、残りのHDDとパリティデータを計算することで、欠損データを補完して稼働し続けられます。
復旧の難点:コントローラーが壊れた場合、高度なパリティ計算を行って「仮想的にRAIDを再構築」する必要があり、専門技術が必須となります。

【警告】NASの故障時にやってはいけない3つのこと

NASのトラブルで最も多いのが、ユーザー自身の操作によって状況を悪化させてしまうケースです。

NG 1. HDDを入れ替えて「リビルド(再構築)」する

RAID5などでHDDにエラーが出た際、新しいHDDに入れ替えると自動的にデータの再構築(リビルド)が始まります。
しかし、これが最大の罠です。
リビルドは、残った正常なHDDに対して猛烈な読み込み負荷をかけます。数年使って劣化しているHDDにこの負荷がかかると、リビルド中に2台目、3台目のHDDが連鎖的に故障(玉突き事故)し、RAIDが完全に崩壊します。
データ復旧業者の元には、「リビルドに失敗してデータがグチャグチャになったNAS」が毎日持ち込まれています。

NG 2. HDDを取り出して直接パソコンに繋ぐ

前述の通り、WindowsはNASのファイルシステムを読めません。
「フォーマットしますか?」「初期化しますか?」というメッセージに対し、うっかり「はい」を押してしまうと、RAID構成情報(メタデータ)が上書きされ、復旧が極めて困難になります。

NG 3. ファームウェアのアップデートを行う

不具合解消のためにOS(ファームウェア)を更新しようとする方がいますが、危険です。
HDDに物理的な不具合がある状態でアップデートを行うと、更新途中で止まったり、システム領域が破損したりして、二度と起動しなくなることがあります。

OpenLabのNAS復旧:RAIDでも「定額59,800円」の理由

一般的に、NASやRAIDの復旧は「HDDの台数 × 単価」で計算されるため、20万円〜50万円以上の高額になりがちです。
しかし、OpenLabは「台数に関わらず一律 最大59,800円(税込)」です。

仮想RAID構築技術による安全な抽出

OpenLabでは、NAS本体を使ってリビルドするような危険なことはしません。
HDDを全て取り出し、専用機器「PC-3000」に接続。PC-3000上で、パリティ計算やデータの並び順(アルゴリズム)を解析し、「仮想的なRAID」を構築します。
HDDに書き込みを行わず、安全にデータを組み立てて抽出するため、原本を傷つけるリスクがありません。

他社では「HDDの台数分」請求されるが…

他社が「HDD 1台あたり○万円」と請求するのは、手間賃の積み上げです。
OpenLabは、PC-3000による自動解析技術を導入しているため、HDDが2台でも4台でも、作業工程にかかるコストを圧縮できています。
そのため、大容量のTeraStationやLinkStationであっても、定額料金での提供が可能になっています。

項目 一般的な復旧業者 OpenLab
RAID復旧費用 20万 〜 60万円
(台数・容量課金)
一律 59,800円
(成功報酬・定額)
対象機器 NAS, Server 全メーカー対応
(Buffalo, IODATA, QNAP等)

復旧までの流れと期間

  1. 無料相談申し込み:NAS本体とACアダプタをお送りください。
  2. 初期診断(最短即日):HDDの状態とRAIDレベルを解析します。
  3. お見積もり提示:RAID崩壊などの重度障害でも59,800円を超えることはありません。
  4. 復旧対応・リスト提示:復旧できたデータのリストをご確認いただきます。
  5. 納品:データは新しい外付けHDDなどに保存してお返しします。

よくある質問

HDDが4台入っているTeraStationですが、本当に59,800円ですか?

はい、間違いありません。4台構成のRAID5やRAID10であっても、作業料金の上限は59,800円(税込)です。容量による追加料金もありません。

「EMモード」や「ファームウェア破損」と表示されています。直りますか?

はい、非常に高い確率で復旧可能です。これらはNASのOS部分の故障であり、中のデータ自体は無傷であることが多いため、専用ツールでデータ領域のみを抽出します。

まとめ

  • Point

    NASの復旧は「Linux」と「RAID」の壁があり、個人では困難。

  • Point

    「リビルド(HDD交換)」は、残りのHDDにとどめを刺す危険な行為。

  • Point

    OpenLabなら、RAID構成のNASも台数に関わらず定額59,800円で復旧。

NASには、企業の大切な資産や、家族の長年の思い出が詰まっています。
システムが複雑な分、一度こじらせると復旧不能になりやすいメディアです。エラーが出たら、再起動やリビルドを試す前に、まずはOpenLabにご相談ください。
複雑なパズルを解くように、あなたのデータを安全に元通りに復元します。